檜皮ぶきの屋根をふき替えるなど修理が完了した本殿(野洲市五条・兵主大社)

檜皮ぶきの屋根をふき替えるなど修理が完了した本殿(野洲市五条・兵主大社)

 昨年9月から行われていた兵主大社(滋賀県野洲市五条)の本殿(市指定文化財)の改修工事がこのほど完了し、報道陣への説明会が30日開かれた。約30年ぶりに檜皮(ひわだ)ぶきの屋根を全面的にふき替えるなど装いを新たにし、荘厳な姿を見せている。

 本殿は1643(寛永20)年に建てられた。同社によると、社殿四方が正方形で屋根が三角形の「一間社切り妻造り」の建物では県内最大級で、前面に大きくせり出した浜床が特徴という。

 工事は、昨年に鎮座1300年を迎えた記念事業の一環で行われ、屋根のふき替えのほか、腐敗が進んでいた屋根を支える棟木や軒桁、浜床などの木材も一新した。

 9月7日午後7時半から、神体を仮殿から本殿に戻す「遷座祭」が行われ、昨年に修理を終えた刀剣などの神宝や祭具など約70点が奉納される。井口昌宏宮司(61)は「修理と同様に遷座祭も約30年ぶりの大切な儀式。後世にしっかりと歴史を伝え継ぎたい」と話した。