かつて京都駅ー稲荷を結んでいた京都市電稲荷線の車両(1970年3月)

かつて京都駅ー稲荷を結んでいた京都市電稲荷線の車両(1970年3月)

手前右のパイロンの下と、中央の2本のレールが見える稲荷停留所跡(京都市伏見区)

手前右のパイロンの下と、中央の2本のレールが見える稲荷停留所跡(京都市伏見区)

真上から見ると2本のレールがよく分かる

真上から見ると2本のレールがよく分かる

 100年以上前に敷設された京都市電のレールが、土木工事に伴い、路線の廃止から半世紀ぶりに姿を現したとツイッターで話題になっている。かつて伏見稲荷大社(京都市伏見区)への参拝者を運んだ貴重な遺構に、鉄道愛好者の注目が集まっている。


 レールが見えているのは市電稲荷線の東端で、伏見稲荷大社にほど近い稲荷停留所跡(京都市伏見区)。パイロンに囲まれた一角でさび付いた2本のレールと市電時代の敷石を見ることができる。
 京都は、営業用としては日本で最初の路面電車が走ったことで知られる。稲荷線は1904年の開業。京都駅発着の電車が運行され、伏見稲荷大社までを結んだ。70年に廃止後、停留所跡は舗装され、公園の一部として使用されていた。
 京都市みどり政策推進室によると、公園のバリアフリー化に伴う工事で地面が掘り返され、1月に入りレールが地下から現れた。3月中旬に工事が終わった後は、一画を柵で囲み、レールがいつでも見られるよう保存するという。
 市みどり政策推進室は「地元の方からも線路を残してほしいとの要望があった。見えやすいようにしたい」と話す。