鴨川の賀茂大橋南側にある鴨川公園の広場。利用停止の看板が立つ(21日、京都市上京区)

鴨川の賀茂大橋南側にある鴨川公園の広場。利用停止の看板が立つ(21日、京都市上京区)

屋外での運動の注意点

屋外での運動の注意点

 新型コロナウイルスの感染防止で、京都府などが、所管する都市公園の無料のグラウンドや広場の扱いに苦慮している。球技などをする人たちの密集を避けるため大人数での利用自粛を求めているが、緊急事態宣言下で健康維持に必要な運動は問題がないとされており、どこまで厳重に注意すべきか線引きが難しいからだ。大型連休には多くの利用者が予想され「大勢で集まって運動することは避けて」と改めて呼び掛けている。

 京都市北区から伏見区にわたって鴨川沿いにある鴨川公園。管理する府京都土木事務所は点在する無料の広場について、球技ができる部分を対象に11日以降に順次、「利用を停止します」との看板を立てた。
 だが、賀茂大橋付近の広場(上京区)で友人6人でサッカーをしていた男子大学生(18)は「看板は見たが、自分たちの前にも使っていたグループがいたのでいいかと思った」と苦笑いする。御薗橋近くの北区の広場で友人2人とキャッチボールをしていた野球部員の男子高校生(17)は「ダッシュや素振りは家の前でするが、ここは40メートルくらい投げられるから」と話した。

 府は所管する13の都市公園などのうち、丹波自然運動公園(京丹波町)と丹後海と星の見える丘公園(宮津市)、府民スポーツ広場(久御山町、宇治田原町)の3カ所を閉鎖し、鴨川公園を含め残りの10カ所でも有料のグラウンドは全て受け付けをやめた。無料のグラウンドや広場も利用しないよう協力を求めている。京都市も市立の都市公園について宝が池公園子どもの楽園(左京区)など広域から人が集まる5カ所を閉鎖。利用できる約900カ所の市立公園では密集・密接を避けることを求める看板を設置している。

 府京都土木事務所は、管理する京都市内の公園で職員が1日に1、2回安全点検を行っている。そのパトロール中に、無料のグラウンドや広場を大勢で利用する人たちを見つけた際は声を掛けている。
 同事務所施設保全課の細井浩一課長は「無料のグラウンドや広場の利用停止はあくまで『お願い』で、1人で走ったり歩いたりする人は止めていない。グラウンドや広場を完全に締め切るのは物理的に大変。少人数でのキャッチボールなど何人ならよいと線引きするのは難しく、個別に判断するしかない」と対応の難しさを説明する。

■「すいた時間・場所を」

 1人や少人数で公園を利用しても、他の人と密接・密集の状態にならないための配慮が必要になる。
 政府の専門家会議は、人との接触を減らすための10のポイントの中で、ジョギングは少人数で行い、公園利用はすいた時間や場所を選ぶよう注意を促している。文部科学省が全国の教育委員会に出した通知では、マスクの着用や用具の消毒など小中高生が運動する際の七つの注意点を挙げる。
 府教育委員会保健体育課の柏木佳久課長は「緊急事態宣言下では外出の自粛が基本。兼ね合いが難しいが『三つの密』を避けて運動をしてほしい」と語る。