2020年東京五輪・パラリンピックのホストタウンに登録されている京都府大山崎町は2日、相手国のスイス・フェンシング代表が町内の事前合宿を辞退した、と発表した。スイスの連盟から東京近郊で実施すると連絡があった。関係者によると、茨城県つくば市で行われるという。事前合宿が辞退されるのは、府内で同町が初めて。前川光町長は「残念な結果だが、相手側の意向を尊重する」としている。

 町によると、スイスフェンシング連盟の関係者が5月に同町を訪れ、町体育館など関連施設を視察。事前合宿の実施を積極的に検討する確認書を、両者が締結した。町が8月上旬に連盟へ問い合わせた結果、宿泊施設や練習環境が集約している東京近郊で行うと連盟から返答があったという。

 スイス大使館によると、キャンプ地の選択は連盟に全面的に委ねられている。同大使館は「大山崎町とつくば市の双方が、候補になる可能性があったと認識している。大山崎町を含むホストタウンと、これからさらに素晴らしい関係を発展させていくことを楽しみにしている」としている。

 ホストタウンで事前合宿が行われない事例について、内閣官房東京五輪・パラリンピック推進本部は「本番が近づくにつれ、同様の自治体は増えるだろう」との見方を示し、「事前合宿を招致できなくても交流は大会後も続けることができる。ホストタウン登録取り消しや、財政支援の返還を求める考えはない」としている。