火星での暮らしを想定した実習を終え、会見する学生と教員(京都市左京区・京都大)

火星での暮らしを想定した実習を終え、会見する学生と教員(京都市左京区・京都大)

 火星で暮らすことを想定した米国の施設での実習を終えた京都大の学生たちが2日、京都市左京区の京大で帰国会見を開いた。学生たちは「宇宙開発を考えることで視野が広がった」などと話し、それぞれ手応えを感じていた。

 実習は京大と米アリゾナ大が、アリゾナ州の施設「バイオスフィア2(B2)」で8月5~10日に実施。それぞれの大学から5人ずつが参加して共同生活し、火星に建設する施設の設計や放射線の影響、ストレスなどについて検証した。

 実習では、B2内にある熱帯雨林や海洋を再現した施設でデータも解析。B2内の水質が実際の海洋と異なることなどを確認し、地球環境を再現する難しさを再認識したという。宇宙飛行士の油井亀美也さんらの講義もあり、宇宙で活動する上での知識や心がけを学んだ。

 参加した農学部3年の久保朋美さん(21)は「有人宇宙活動ではあらゆる学問の知見が必要と分かった。私たちの取ったデータを次の世代にも還元したい」と話していた。

 実習は来年度以降も継続して行う予定で、他の大学からの募集も検討している。