誰もいない扇形車庫で黙々と作業に励む男性

誰もいない扇形車庫で黙々と作業に励む男性

子どもたちの歓声が聞こえない薄暗い館内で、光に照らされる新幹線や特急の車両

子どもたちの歓声が聞こえない薄暗い館内で、光に照らされる新幹線や特急の車両

広報担当者が毎日更新しているフェイスブック

広報担当者が毎日更新しているフェイスブック

 「扇形車庫の蒸気機関者たち」「『鉄道と文化』コーナー紹介」。京都鉄道博物館(京都市下京区)のフェイスブックは毎日、鉄道に関する豆知識や裏話を紹介している。2月29日から休館する中、広報担当者4人が在宅勤務で更新を続けている。

 総務企画課の竹中悠佑係長は「子どもたちの顔を見られないのは寂しいが、博物館の役割を果たしたい」。普段は100人ほどが働くが、今は大半が在宅。数人の出勤者が資料整理や点検などを行っている。

 休館中の館内は減灯しており、薄暗く静まり返っていたが、メインフロアの天窓からは光が注ぎ、新幹線や特急の堂々たる姿を照らしていた。2階では、常設展「生活と鉄道」の模様替えの最中。企画展「ハローキティ新幹線展」は、2月22日の開始から1週間で中止となり、キティは心なしか寂しそうだ。

 例年、大型連休中は1日5千人以上が訪れるが、期間中の休館が決まっている。蒸気機関車を保存・展示する扇形車庫では、作業員の男性(69)が黙々と布で車体を磨いていた。劣化を防ぐために、油拭きをしている、という。「普段は頻繁に子どもたちから声を掛けられ、手を止められて困ることもあるが、やっぱりにぎやかな中での作業が楽しい」と、再開を心待ちにした。