貸し出している丹波漆の平皿やスプーンなど(京都府福知山市提供)

貸し出している丹波漆の平皿やスプーンなど(京都府福知山市提供)

 京都府福知山市と「やくの木と漆の館」(同市夜久野町平野)が昨年4月に始めた漆器の無料レンタル事業が、1年たっても依頼が2件のみにとどまっている。同町の伝統産業「丹波漆」を広く知ってもらう試みだが、市は「周知不足が原因」としてPRを強化する。

 事業は漆器を実際に使ってもらい、市民らに魅力を感じてもらおうと企画した。貸し出しているのは同館の職員が制作した丹波漆塗りの平皿(大・中・小)とそばちょこ、箸、スプーン、フォーク、角膳の8種類。
 対象は市内在住・在勤・在学者のほか、市内の店や団体で、期間は10日間。全種類でも一部でも借りる漆器は選ぶことができる。郵送は不可能なため、同館に取りに来ることが条件という。
 市はホームページなどを通じて利用を呼び掛けたが、依頼があったのは市内の飲食店2件のみ。市文化・スポーツ振興課は今後、市内で伝統文化に関する展示会などがあれば積極的にアピールしていくといい、「学校やイベントでも気軽に使ってもらえれば」としている。申し込みは同課0773(24)7065。