クルーズ船などで訪れる観光客に楽しんでもらおうと設置した顔出し看板(京都府舞鶴市本・若の湯)

クルーズ船などで訪れる観光客に楽しんでもらおうと設置した顔出し看板(京都府舞鶴市本・若の湯)

 京都府舞鶴市の老舗銭湯や日本の銭湯文化の魅力を知ってもらおうと、同市の一般社団法人・KOKIN有志でつくる「銭湯部」のメンバーや市内の若手バンドが、顔出し看板の製作や、銭湯をテーマにした曲の作詞作曲に取り組み、盛り上げに力を入れている。

 銭湯部は、銭湯の老朽化や内湯の普及などで全国的に減少する中、府北部の歴史ある銭湯を応援しようと、グッズを製作したり、イベントを開催したりしてきた。同部によると、1964年には市内に銭湯が27軒あったと記録した資料が残るが現在は2軒という。

 クルーズ船で訪れた観光客らが、建物の外観を写真に収めるのを見かけた老舗銭湯「若の湯」(同市本)の若井康江さん(65)が、メンバーに何かできないか相談。矢野麻衣子さん(39)らが180センチ四方のベニヤ板で顔出し看板を製作した。

 看板には、赤富士や天橋立が特徴的な同銭湯の壁のペンキ絵や、くつろぐ客の姿を描き、写真撮影用に顔と手を出す穴を開けた。先月から店舗前に設置し、若井さんは「まち歩きの中で銭湯文化を知ってもらえたら」と話す。

 市内在住の20代男性4人でつくるバンド「Cafe Summit」も、KOKINメンバーの声掛けで「銭湯の唄(うた)」を製作し、CDにした。湯船に漬かり、昔好きだった人を思い出しながら、前向きに生きようとする男性を歌う。ボーカルのHaruさん(22)は「湯船に漬かるとリラックスできる。明るい曲で応援したい」と話す。

 CDは税込み1000円。同市平野屋のカフェ・バー「FLAT+(フラットプラス)」やゲストハウス「宰嘉庵(さいかあん)」で販売している。