朱傘を差し向けられて、境内を歩く高僧たち(8日午後0時25分、京都市南区・東寺)

朱傘を差し向けられて、境内を歩く高僧たち(8日午後0時25分、京都市南区・東寺)

 国の安泰や五穀豊穣(ほうじょう)を祈る、平成最後の「後七日御修法(ごしちにちみしほ)」が8日、京都市南区の東寺(教王護国寺)で始まった。天皇の御衣を前に真言宗各派の高僧たちが7日間、非公開の法要を営む。

 法要開始に先立ち宮内庁京都事務所(上京区)から勅使が到着し、御衣を届けた。続いて大阿闍梨(あじゃり)を務める長谷寺(真言宗豊山派総本山、奈良県桜井市)の田代弘興化主ら僧侶約40人が境内を歩き、法要を営む灌頂院(かんじょういん)に向かった。

 沿道には近くの保育園児や各派の僧侶が集まり、行列に向かい手を合わせた。また参拝者たちは朱傘を差し向けられながら静々と歩く高僧の列を写真に収めていた。

 後七日御修法は真言宗最高の儀式とされる。空海が835(承和2)年に宮中の新年の行事として始めた。明治維新直後に廃仏毀釈(きしゃく)の影響で廃れたが、1883(明治16)年以降、東寺で営まれている。