絹糸を使った「織物の茶室」

絹糸を使った「織物の茶室」

仏殿の内陣に展示された金箔の作品と読経する僧侶(京都市東山区・泉涌寺)

仏殿の内陣に展示された金箔の作品と読経する僧侶(京都市東山区・泉涌寺)

 特定の集団に属さず独自の表現を探る美術家による企画展「御寺(みてら)ART元年 未景(みけい)」展が4日から京都市東山区の泉涌寺で始まる。内覧会が3日あり、普段は非公開の場所などに飾られたオブジェが関係者に紹介された。

 皇室の菩提(ぼだい)寺である同寺が改元に合わせて「目に見える世界だけにとらわれず、五感を養い、自らの心身のありさまを見つめ直すきっかけにしたい」と提案し、絵画や彫刻などさまざまな分野の26人が1点ずつ出した。

 重要文化財の仏殿では金箔(きんぱく)を使って松林を描いた安喜万佐子さん(49)のパネル(縦90センチ横50センチ)18枚が金色の本尊の前に並ぶ。本坊では明治時代に京都御所から移築され普段は非公開の小方丈や応接間も会場となっている。屋外では5~6キロメートルの絹糸を重ねて壁に見立てた「織物の茶室」などが楽しめる。

 オープニングの催しが仏殿で開かれ、僧侶6人の読経が響く中、作家が一人ずつ焼香して心を静めた。16日までの午前9時~午後4時半。拝観料が必要。15日午後6時半と同8時から作品と同寺の解説ツアーがある。