京都府乙訓2市1町の水道で6月に異臭の苦情が相次いだ問題で、府は3日までに、乙訓浄水場が取水する桂川に混じっていたフェノール類を原因と推定する調査結果をまとめた。防腐剤などとして用いられるフェノール類の混入は極微量だったが、消毒用に投入される塩素と反応して臭気の強い物質が生成されたとみており、臭気の確認を強化して再発防止に努めるとしている。

 乙訓地域の水道水の異臭問題では6月21日から数日間、各家庭から「水道水の塩素臭がきつい」などの苦情が計160件以上寄せられていた。2市1町に供給されている府営水道水が発生源であることが分かっており、府が有識者を交えて原因を調査していた。

 調査結果によると、21日に採取した水からは、異臭の原因となる物質として、フェノールが塩素と反応して生成されるクロロフェノールを検出した。クロロフェノール以外に異臭の原因となる物質は検出されなかったことから、何らかの理由で微量のフェノール類が桂川に混入していたと推定した。

 フェノール類は、防腐剤や消毒剤のほか、さまざまな化学製品の原料として用いられ、一部の農薬にも含まれるが、桂川への混入経路については不明という。

 府営水道事務所は「夜間は10時間の間隔が空くこともあった臭気試験を今後は2、3時間ごとに行う。異臭が確認されれば、他の浄水場からの水を供給したり、活性炭で異臭を除去したりするなどして再発防止に努める」としている。