混雑のない通勤電車は珍しい光景でなくなったが、週明けの京都駅はいつもに増して閑散としていた。大きな旅行バッグを引いてホームを行く観光客らしき人の姿はほぼ見られない。外出自粛要請真っただ中の今年のゴールデンウイーク(GW)である▼JRによると、日曜の26日は東京駅発時点で自由席の乗車率0%の新幹線があったという。携帯電話の位置情報解析でも、全国の主要観光地は大きく人出が減っていた▼多くの人が遠出を控えているとみられる一方で、例年以上の混雑が懸念されている場所がある。自治体などが開放しているグラウンドや公園だ▼京都府は鴨川沿いの公園に点在する無料の広場について、利用を停止する看板を掲げた。琵琶湖岸の都市公園では、滋賀県が併設されている駐車場を一斉に封鎖した▼利用する人たちの密集が心配され、自治体としては開放を続けるか判断が難しいところだろう。だが、一律の利用禁止は市民の行動を過度に制約することにつながらないか。利用者のモラルが大前提だが、やはり公園は誰もがほっと一息つける場所であってほしい▼新型コロナウイルスの感染拡大防止に向け「ステイホーム」とお預けばかりで気分はめいるが、GWはまだ序盤。節度を持った息抜きを挟み、残る休日を過ごしたい。