京都府庁

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 京都府は28日、宇治田原町で捕獲された野生イノシシ1頭が豚熱(CSF)に感染していたと発表した。豚熱の感染確認は府内で初めて。国内の都道府県では隣接する滋賀県や三重県、福井県などに続き14自治体目となる。

 府畜産課によると、感染していたのは体重50キロのオス。21日に地元の狩猟者が有害鳥獣として捕獲し、検体を調べた国の検査機関が27日に陽性を確認した。近隣の複数県で確認されたウイルスと遺伝子の配列が一致したという。13日には隣接する三重県伊賀市で感染した野生イノシシが見つかっており、府は警戒を強めていた。

 発見地点の半径10キロ圏内に養豚農家はなく、ペットとして飼われている豚1頭はワクチンを接種済みという。豚熱は豚やイノシシの病気で、人には感染しない。府は28日、府内の養豚農家全43戸に情報提供し、近隣の8市町村に狩猟者の靴の消毒を要請するなど防疫対策の徹底を求めた。

 豚熱の拡大防止に向け、府は1月中旬から府内の養豚農家が飼育する全約1万頭にワクチンを接種した。養豚場が集中する府中北部では2月下旬から野生イノシシ向けにワクチン入りの餌を山間部に散布し、6月からは府南部でも散布を始める予定だった。

 豚熱の旧称は豚コレラで、名称変更を盛り込んだ改正家畜伝染病予防法が2月5日に施行されている。