放置違反金の滞納者宅から差し押さえた品々を運ぶ府警職員(2018年10月、京都市伏見区)

放置違反金の滞納者宅から差し押さえた品々を運ぶ府警職員(2018年10月、京都市伏見区)

 路上駐車の放置違反金を滞納する人が後を絶たない中、京都府警が、滞納者に対する財産の差し押さえを強化している。従来の車や預貯金だけでなく、昨年から全国に先駆けてゴルフクラブセットやフィギュアなど趣味の品々まで対象を広げたところ、慌てて支払いに応じる人が続出。インターネットのオークションサイトで想定以上に高値で売れる物もあり、府警担当者は「『逃げ得防止』の有効策になっている」と手応えをつかんでいる。

 「現金がなければ、代わりにゲーム機を差し押さえますが、どうします」。昨年10月下旬、違反金を滞納する30代女性の自宅を府警の職員4人が訪問した。女性は約20回にわたる納付命令や督促を無視し続けていた。しかし、職員の通告に対して「ゲーム機は手放したくない」と渋々、支払いに応じたという。

 放置違反金の滞納額は全国で累積約37億円(2006~17年度)に上り、府内でも約9100万円(同)に膨らむ。府警は悪質滞納者に対し、車や預貯金を差し押さえて対応してきたが、昨年からは対象をゲーム機やギター、フィギュアなどにまで拡大。こうした品々はネットオークションで高値で売れることが多く、中には想定の80倍で売却できた物もあるという。

 一方、悪質滞納者が差し押さえられた物品を取り戻そうと、オークション出品までの猶予期間内に支払いに応じるケースも増え、昨年は約70人から計約270万円を徴収した。府警交通指導課は「駐車違反は重大な交通事故につながりかねない。今後も厳しい姿勢で臨む」としている。