解体工事が終了した京都アニメーション第1スタジオの跡地(28日、京都市伏見区)

解体工事が終了した京都アニメーション第1スタジオの跡地(28日、京都市伏見区)

 解体が進められていた京都市伏見区のアニメ製作会社「京都アニメーション」(京アニ)第1スタジオで28日、取り壊し作業が終わった。昨年7月に起きた放火殺人事件の現場となった建物の跡は更地になった。京アニは「建物はなくなったが、社員一同、心の中にある。思いを大事にして歩んでいきたい」とコメントを発表した。


 第1スタジオは鉄筋コンクリート造り3階建てで、京アニは1月下旬から重機で解体を進めてきた。跡地利用について同社は「現時点で定まった方針はない」とする。跡地は当面の間、現状のままとし、安全と防犯の点から外構工事を行う予定という。

 スタジオ近くに住む60代の女性は「多くの人が犠牲になった場所だけど、京アニの社員さんがあいさつしてくれて、ほっこりするスタジオだった。なくなってしまったのは寂しい」と話した。

 跡地利用について、地元の桃山町因幡東町内会が昨年12月、スタジオ周辺に不特定多数の人が訪れる状況が続いたとして、慰霊碑を建てたり公園にしたりしないよう、京アニに要望している。