京都の街並みを見下ろすように、木の上に駆け上がった子ザルたち(京都市西京区・嵐山モンキーパークいわたやま)

京都の街並みを見下ろすように、木の上に駆け上がった子ザルたち(京都市西京区・嵐山モンキーパークいわたやま)

 京都の街を一望に見下ろす展望台で、子ザル2匹が一目散に木のてっぺんに駆け上がった。新緑に包まれた嵐山モンキーパークいわたやま(京都市西京区)。動揺が続く人間社会をよそに、いつも通りの暮らしを続ける。

 約120匹のニホンザルが生息し、うち17匹は昨年生まれの子どもたち。日に日に暖かくなり、新芽が伸びるこの時期は動きが活発になるといい、ゆったり昼寝をする親世代を尻目に、同年代の仲間たちと遊び回る。
 年間30万人以上が訪れていたが、今春は客足も遠のき、緊急事態宣言後には休園を決めた。浅葉慎介園長(57)は「安全面に万全を期して、消毒など再開に向けた準備をしている」と、無邪気にはしゃぐ子ザルを優しく見つめた。

 新型コロナウイルスの感染拡大により、自粛要請で多くの施設は休業中。それでも草木は見頃を迎え、生物は命の営みを続ける。せめて紙面で「お散歩」ができるよう、移りゆく季節を届けたい。