鵜の飼育施設の建設予定地(京都市右京区・嵐山公園中之島地区)

鵜の飼育施設の建設予定地(京都市右京区・嵐山公園中之島地区)

 嵐山の夏の風物詩・鵜飼を手掛ける嵐山通船(京都市右京区)は5日、鵜の飼育施設を嵐山公園(同区)に新設し、来春にもオープンすると明らかにした。当初の予定地が日中平和の祈念碑と隣接していたことから碑の管理団体が反発、西南西約50メートルに場所を移して建設することになった。

 計画では、同公園中之島地区で京都府が管理する国有地に、同通船が施設を建設し、嵐山鵜飼観光文化振興協会が運営する。動物園デザイナーの若生謙二・大阪芸術大教授が監修し、飼育小屋に加えて、断崖や水面を設けるなど、自然な生息環境を再現。鵜のストレス軽減を図るとともに、観光客が鵜の生態を外から観察できるようにする。

 鵜の飼育施設建設をめぐっては昨秋、「日中不再戦碑」の管理団体が「平和の祈りを込めた碑の思いが遮られる」と反発していた。

 計画は、嵐山通船も出席して同日嵐山で開かれた「全国鵜飼サミット」のシンポジウムで公表された。

 シンポ会場で湯川直樹社長は「時間はかかったが、多くの人が納得できる施設になったと思う。鵜が安らげ、親しまれる場にしたい」と話した。