修復でよみがえった文化財が公開された会場。手前は「山水屏風」(京都市左京区・泉屋博古館)

修復でよみがえった文化財が公開された会場。手前は「山水屏風」(京都市左京区・泉屋博古館)

 住友財団(東京都)が助成する修復でよみがえった文化財を紹介する特別展「文化財よ、永遠に」(京都新聞など主催)が6日から、京都市左京区の泉屋博古館で始まる。5日の内覧会では、修復により正しい配列に戻った国宝「山水屏風(せんずいびょうぶ)」(鎌倉時代、神護寺)など30件が披露された。

 同財団は30年にわたり修復活動を続けてきた。日本の文化財は素材が木や紙、絹などで弱く、傷みが生じやすい。軸装の絵画や文書は巻いて収納するため、しわが画面上の折り目や亀裂になる。木造の仏像は虫に食われたり、部材を接合したりしている場合は継ぎ目が緩んでくる。

 会場では、修復した作品とともに、修復前の状態を写真や解説文で示し、修復に使った技術や配慮した点、その機会に発見されたことなども併せて見せる。

 「山水屏風」は、六つの場面の並びが違っていたのを正しく配列し、画面の状態を整え、表装も時代に合うものに変えた。本来の明るさと奥行きある構図を取り戻した作品に多くの人が見入っていた。

 会期中、修復技術を紹介する講演会やワークショップが行われる。問い合わせは同館075(771)6411へ。

 展覧会は10月14日まで。有料。