村田製作所の業績推移

村田製作所の業績推移

 村田製作所が30日に発表した2020年3月期連結決算(米国会計基準)は、純利益が前期比11・6%減の1830億円だった。世界経済減速による電子機器の生産調整や在庫調整で電子部品需要が減少し、減収減益となった。21年3月期は新型コロナウイルス感染拡大の影響でスマートフォンや車の買い控えが広がるとして減収減益を見込む。

 売上高は2・6%減の1兆5340億円。主力の積層セラミックコンデンサーは、第5世代(5G)移動通信システムの基地局や車載で増加したが、在庫調整により減収。圧電製品はスマホ向け表面波フィルターが値下がりで減少した。リチウムイオン電池はスマートフォンや工具向けが低調だった。
 工場操業度の低下や新型コロナウイルス感染拡大の影響による生産拠点の稼働停止もあり、税引前利益は5%減の2540億円だったが、経費削減が寄与し予想からは上振れとなった。
 21年3月期の電子部品需要は、感染拡大の影響は上期中に終息し下期に回復に向かうとの前提で、スマホ向けが10%減、車載が20%減を想定。在庫調整の影響がなくなるコンデンサーは20年3月期並みの売り上げを見込む。設備投資の計画は2千億円。
 電話による決算説明会で村田恒夫社長は「感染拡大の影響が収まれば、5Gの普及や自動車の電動化、自動運転が本格化するはずだ。22年3月期も設備投資は2千億円程度の見込みだが、フルに生産設備に投資できるようになる」と述べた。