大津地裁

大津地裁

 滋賀県草津市の名神高速道路で5月、大型観光バスが渋滞最後尾に突っ込み、15人が死傷した事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた元バス運転手の男(52)の初公判が6日、大津地裁(横井裕美裁判官)で開かれた。被告は起訴内容を認めた。検察側は禁錮3年を求刑、弁護側は執行猶予付き判決を求め、結審した。判決は10月3日。

 検察側は冒頭陳述で、被告は、高速道路の電光掲示板で渋滞情報を得ながら、車の流れが良かったことで安心し、「休憩場所で何を食べようか」と考え事をして渋滞の発見が遅れた、と指摘。論告で「注意散漫な運転だったことは明らか。最愛の家族を一瞬で奪われた遺族の悲しみは計り知れない」と強調した。

 被告人質問で、被告は事故原因について、「不注意で渋滞がないと思い込んでいた」と説明。被害者への思いを問われ、「取り返しがつかないことをした」などと謝罪の言葉を述べた。

 起訴状によると、5月24日午後4時20分ごろ、草津市の名神高速の付加車線で、中国人観光客らを乗せたバスを時速約90キロで運転中、考え事をして前を注視せず、渋滞最後尾のワゴン車に手前で気付き、急ブレーキを踏みハンドルを切った。しかし、間に合わずにワゴン車に追突し、計4台の関係する玉突き事故を起こし、会社員女性(58)を死亡させ、14人にけがを負わせた、としている。