京都・滋賀の主な交通機関の運休・減便状況

京都・滋賀の主な交通機関の運休・減便状況

京都・滋賀の主な鉄道輸送・道路交通量の変化

京都・滋賀の主な鉄道輸送・道路交通量の変化

 新型コロナウイルスの感染拡大で、交通量が急激に縮んでいる。外出控えで鉄道やバスの利用者は大きく減少し、京都、滋賀でも観光利用が多い交通機関を中心に運休や減便が相次ぐ。一方、通勤や生活の足を支える事業者は、需要に応じた運行調整が難しく、外出自粛とインフラ維持のはざまで苦しんでいる。

 新型コロナの影響による観光客や通勤・通学者の減少は、地域交通を直撃。4月16日に緊急事態宣言が全国に拡大されると、移動の縮小は顕著になった。
 
 JR西日本によると、4月20~24日の平日に京都駅(京都市下京区)を利用した人は、前年同時期に比べ75%減。25、26日の土・日曜では89%落ち込んだ。私鉄でも阪急電鉄の京都河原町駅(同区)が20~24日で8割弱、京阪電気鉄道の三条駅(東山区)は20、21日に7割弱の利用者がそれぞれ対前年で減少した。

 移動の縮小は、自動車の交通量にも表れている。国土交通省によると、名神高速道路の大山崎ジャンクション(JCT)―高槻JCTを通過した乗用車などの小型車は、19~24日平均で前年同期比47%減。新名神高速の甲南―信楽は61%減った。一般道は減少幅が小さく、国道1号は伏見区の調査地点で13~17日の平日の通過台数が7%減。生活上の移動や車通勤に変えたケースも多いとみられる。

 観光や帰省自粛の広がりで、足元では運休・減便の動きが相次ぐ。「嵯峨野トロッコ列車」を運行する嵯峨野観光鉄道は運休を5月末まで延長。阪急や京都丹後鉄道なども観光列車の運行を取りやめる。JR東海は、利用が急減する東海道新幹線「のぞみ」などの臨時列車を全て運休し、京阪バスも京都と首都圏や地方都市を結ぶ高速バスの運行を相次いで休止した。

 平年は観光・レジャー客でにぎわうゴールデンウイーク期間中の空前の閑散ぶりに、事業者は「毎日台風が通過しているような状態」(京福電気鉄道)と嘆く。ただ利用減に応じて運行本数を間引くのは難しいという。「通勤客は一定いる。本数が減れば車内で『密』な状態を生み出しかねない」(同社運輸担当)からだ。

 鉄道やバスは「社会の維持に必要」と見なされ、各事業者は運輸収入が急減する中でも、運行本数の調整には慎重だ。関西のバス会社社長は「業界では影響の少ない観光路線をまず減らしているが、住民の足である路線バスは手を付けにくい。緊急事態宣言が延長されれば、たまりかねて減便する動きが広がる可能性がある」と打ち明ける。