マンションの管理状況を可視化する「マンション・プロフィール」の作成を薦めるチラシ(京都市上京区)

マンションの管理状況を可視化する「マンション・プロフィール」の作成を薦めるチラシ(京都市上京区)

「マンション・プロフィール」の質問項目。管理組合の詳細な運営状況をチェックする

「マンション・プロフィール」の質問項目。管理組合の詳細な運営状況をチェックする

  中古マンション市場で管理組合の運営状況は価格にほとんど反映されない―。そんな取引慣習に一石を投じるため、NPO法人京都マンション管理評価機構(京都市上京区)などは、マンション運営に点数を付けて可視化する「マンション・プロフィール」作りを近く始める。全国でも珍しい取り組みで、管理の行き届いた物件に高い値段が付く仕組みづくりを目指す。

 中古マンションの売買価格は、同じような間取りや築年数、立地条件の物件の値段を参考にして決まりやすく、各住戸の所有者でつくる管理組合の運営状況は評価の対象にならないケースが多い。管理状況が悪ければ、マンションの自治に支障を来したり、修繕資金が足りず月々の積立金の増額を急に迫られたりすることもあるという。

 プロフィールでは、管理費や修繕積立金を滞納する住戸の有無▽理事会の開催頻度▽積立金残高の公開状況―などを基に、5点満点で管理組合を査定。それとは別に、住民や地域との交流状況などを直接聞き取り、「五つ星」を最高評価として星の数でも格付けする。

 高評価が付いたマンションでは、管理組合やその住戸の購入希望者が、同機構が連携する金融機関から融資を受けやすくなるなどのメリットがある。プロフィールは、マンション仲介業者などの間で共有し、売りに出された中古物件の価格を設定する際に参考にしてもらう。本年度中に市内30棟分の作成を目標にする。

 京都マンション管理評価機構事務局次長で建築士の大島祥子さんは、「管理状況に関心を持たないままマンションを買う人は多いが、住み続けるには『管理の質』が何より重要。管理の状況をカルテにし、良好な運営を促す取り組みにしたい」と話す。