運休中で、今年のGWは客を乗せることのないリフト(宮津市大垣・傘松駅)

運休中で、今年のGWは客を乗せることのないリフト(宮津市大垣・傘松駅)

 「リフトを運転します」。4月中旬から運休が続く天橋立ケーブルカー・リフトの府中駅(京都府宮津市大垣)にアナウンスが響き渡った。リフトが静かに動き出す。新緑の中を抜け、天橋立を望む傘松公園へ向けて山を駆け上がる。しかし、そこに乗客の姿はない。

 では、なぜ動いているのか。「設備の維持、保守のための試運転です」。運行する丹後海陸交通総務部次長の藤原伸二さん(49)が説明してくれた。週に一度程度動かし、異音が無いかなどを確認し、運転再開に備えている。
 昨年のゴールデンウイーク(GW)期間中は、ケーブルとリフトを合わせて4万8千人が利用した。1年で最も利用者が多い時期で、乗車まで30分以上待つことも珍しくなかった。
 初夏の風が吹き抜ける無人の傘松公園で、「最高の天気」とつぶやいた藤原さん。「今年は我慢のGW。早期終息に観光地も協力しないといけない。終息後、以前のにぎわいが戻ることを期待しています」と話した。