公園に集まってゲームを楽しむ子どもたち(京都市内)

公園に集まってゲームを楽しむ子どもたち(京都市内)

 新型コロナウイルスの感染拡大で外出自粛や休校が長引く中、子どもたちがゲームやインターネットに触れる時間が増えている。息が詰まる生活の中で子どもたちの貴重な楽しみになっているが、やり過ぎれば生活が乱れ、依存症も懸念される。専門家は「大人が子どものタイムキーパーになって、一定の生活リズムを維持してほしい」と呼び掛ける。

 4月下旬の平日、京都市南区の公園で小中学生のグループがゲーム機「ニンテンドースイッチ」を囲み、人気ソフトを楽しんでいた。中学1年の男子生徒(12)は「友達と集まって対戦したり、クリア方法を考えたりするのが面白い」と笑顔。ただ休校後はゲームの時間が増えており、「家にいるとついやってしまう。やり過ぎないように気をつけたい」と話した。

 子どものネット利用に詳しい佛教大の原清治教授(教育社会学)は「学校は子どもの『ペースメーカー』。終わりの見えない休校でストレスをため、ゲームやネットに逃げ場をつくる可能性がある」と指摘する。

 オンラインゲームなどのやり過ぎで日常生活が困難になる「ゲーム障害」は、世界保健機関(WHO)が昨年、依存症に認定。生活が昼夜逆転になり、学校や仕事に行けなくなる事例が報告されている。原教授は「すぐに依存に陥るわけではないが、目の前の楽しさに引っ張られてゲームやネットが中心になると、規則正しい生活が送れなくなってしまう」と懸念する。

 原教授が対策として提案するのは、家庭内のルール作りだ。「親は子どもと会話をしてゲームやネットの時間を把握し、遊ぶことのできる場所や時間を決めてほしい」。また、親がネットに触れる時間は子どもにも比例する傾向があり、大人も自制が必要という。

 京都市中京区の主婦(43)は休校に合わせて、小学3年の長女(9)の家庭学習用にタブレット端末を購入した。通信データ量やアプリのダウンロードに制限を掛けた上で、知らない言葉の検索や動画サイトの視聴を許している。

 使用時間は長女が就寝する午後8時前まで。主婦は「今はどうしても家にいる時間が長くなる。社会がデジタル化していく中、ルールを守りさえすれば、ほどほどに親しむのは良いと思う」と見守る考えだ。