ライトアップした三条大橋のイメージ(京都市提供)

ライトアップした三条大橋のイメージ(京都市提供)

 京都市は夜間の魅力的な景観の在り方について指針の策定に乗り出す。今月から社会実験を始め、第1弾として13日から3日間、三条大橋をライトアップする。年度内に岡崎地区(左京区)など計5カ所程度で実験を行い、地域の特性と調和する夜間景観の検討に生かす。

 市は2007年から始めた「新景観政策」で、繁華街にあふれていたネオン広告も規制を強化し、照明の大きさや明るさなどを厳しく制限してきた。近年は発光ダイオード(LED)など照明技術の向上もあり、景観政策の方向性を見直す中で夜間景観の指針を作ることにした。

 市が昨年度、岡崎地区や国指定名勝の円山公園(東山区)など観光地を中心に市内21カ所で日中と日没後の景色の違いを調査したところ、日中はにぎわっていても、夜間は暗く人通りが少ない場所が多数あった。街灯は白い光が多く、照明に温かみが欠ける点も課題とした。

 三条大橋で行う社会実験では午後7~9時、橋の南側の手すりや支柱、橋脚に仮設照明を設置し、電球色の光で照らす。期間中は手すりだけ照らしたり、照度を変えたりして、鴨川の河川敷との調和や趣のある照らし方を探る。

 門川大作市長は4日の記者会見で「日中だけでなく夜においても京都ならではの景観づくりを進め、新たな価値を創造したい」と景観政策としての意義を強調し、「(場所や時間帯による)観光客の分散化にもつながる」と語った。