メジロの密猟と「鳴き合わせ会」の実態を分かりやすく描いた絵本

メジロの密猟と「鳴き合わせ会」の実態を分かりやすく描いた絵本

 野鳥の密猟根絶を目指し活動する「全国野鳥密猟対策連絡会」(密対連・京都市右京区)が、初めての絵本「ボク なかないよ!」を発刊した。許可のない野鳥の飼育は違法だが、密猟されたメジロを使った「鳴き合わせ会」が全国で行われている実態を分かりやすく解説している。10日からは愛鳥週間。密対連では「将来を担う子どもたちに鳴き合わせ会のことを伝えたい」としている。

 野鳥の飼育に規制がなかった時代に始まった鳴き合わせ会は、出場者が飼育するメジロを持ち寄ってさえずりの回数などを競い合う催し。トリモチを塗った棒で野生のメジロを捕獲したり、偽の輸入証明書を作ったりして高額で取引されてきたが、2012年に野鳥の飼育は原則として禁止された。
 だが、密対連によると現在でも全国で鳴き合わせ会が行われているという。警察の取り締まりで発覚することもあるが、野生メジロ飼育の違法性や鳴き合わせ会の実態を子どもたちにも伝えようと、かわいらしいイラストを添えた絵本に仕上げた。
 生まれて間もないメジロの子どもを主人公に、密猟での捕獲や鳴き合わせ会の仕組みを鳥の視点で描いている。密対連は今年、「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰を受けていて、中村桂子事務局長は「設立時からの目標だった絵本を記念すべき年に発刊できてよかった」と喜ぶ。
 全国の警察署に配布したほか、希望者は事務局で購入できる。問い合わせは075(864)0777。