テレワークで利用したホテルギンモンド京都の客室。3千円で最大8時間滞在できる(京都市中京区)

テレワークで利用したホテルギンモンド京都の客室。3千円で最大8時間滞在できる(京都市中京区)

三木半旅館のテレワーク・ミーティングプランの客室例

三木半旅館のテレワーク・ミーティングプランの客室例

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い観光客が激減する中、京都府や滋賀県のホテルなど宿泊施設が、職場以外で仕事を行う「テレワーク」に着目した日中利用のプランを相次いで発売している。職場内での感染拡大リスクに配慮し、在宅勤務やテレワークを導入する企業は増加を続ける。実際にプランを利用しながら、新たな需要の掘り起こしに努める各施設の取り組みを取材した。

 利用したのは、ホテルギンモンド京都(京都市中京区)が期間限定で行う「テレワーク応援プラン」。一律3千円で午前9時~午後5時までの間、客室が使える。部屋は仕事をするには十分すぎるほど広く、電源も豊富。1人なので電話での問い合わせも気兼ねなくできる。

 従業員同士の感染を避けるため、職場を分散する動きが京滋で広がっている。記者も先日、在宅勤務を体験したが、座卓での作業は、長時間続けるにはつらく、仕事を終えた後の気持ちの切り替えも難しかった。その点、ホテルでの仕事は移動時のリスクが残るものの、生活との区分が明確で、精神的な負担は少ないと感じた。

 観光需要の激減に伴い、同ホテルでも例年9割を超える3月の稼働率が2割台まで落ち込んだ。宿泊部の宮崎誠人課長は「テレワークをする人が増えているとの報道を見て、うまく社会に役立てればと考えた」と話す。

 リーガロイヤルホテル京都(下京区)も、3月から「ホテレワーク」と銘打った3種類のプランを開始。一番人気は正午~午後5時の最大5時間(1室5千円~)。長時間を希望する場合は、午後2時~11時の最大9時間(1室9千円~)もある。1室2人まで滞在でき、5月7日までに190件の利用があった。

 ホテルテトラ大津・京都(大津市)、同ホテル京都駅前(京都市南区)も、午前9時~午後5時を中心に日中利用のプランを実施する。料金は3千円で、ベッドと風呂を使わなければ各500円返金される仕組みという。

 ホテル以外の宿泊施設にも、こうした動きは広がっている。創業約200年と老舗の三木半旅館(中京区)は4月から、午前9時~午後5時の日中プランを販売。9~12畳の客室を利用でき、料金はテレワークなら1人4千円、複数でのミーティングは1室6千円。

 同旅館の担当者は「在宅勤務の広がりとともに、仕事の家庭への持ち込みや、家庭内でのストレスが問題となっている。業務に集中できる環境を提供したい」と話していた。