大津市役所

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 大津市内で、新型コロナウイルスの感染疑いがある救急患者1人が複数の医療機関から受け入れを断られ、最終的に病院に運び込まれるまで1時間以上かかった事案があったことが、8日までに分かった。

 大津市消防局によると、3日深夜、38度台の熱や味覚異常、せきなどの症状がある市内の50代男性から119番があった。同局が3カ所の救急指定病院に問い合わせたところ、市立大津市民病院からは「重症患者の対応中」、他の2カ所からは「感染の可能性がある」として断られた。再度、大津市民病院に問い合わせて受け入れが決まり、通報から1時間6分後に搬送された。男性は医師の診察を受け、PCR検査の必要はないとされて帰宅した。
 東京や大阪でも同様の救急搬送困難事案が相次ぎ、厚生労働省は4月18日付で「感染が疑われる場合でも院内感染対策等を講じ、速やかに受け入れること」などを求める通知を、都道府県や大津市を含む保健所設置市などに出していた。同市保健総務課は「こういう事案が発生したのは残念。同じことがないよう医療機関にお願いしたい」としている。
 また、同市以外の滋賀県内の医療機関に厚労省の通知が伝わっていなかったことも判明。県は不手際を認め、5月8日に各医療機関に伝達した。