観光客が消え、静まり返った黒壁ガラス館前(長浜市元浜町、4月18日撮影)

観光客が消え、静まり返った黒壁ガラス館前(長浜市元浜町、4月18日撮影)

 大型連休中の滋賀県内の主要駅やドライブウエーの利用者が昨年同期比で最大9割減少したことが、県の分析で分かった。黒壁スクエア(長浜市)や八幡堀(近江八幡市)などの主要観光地への県外からの人出がほぼなかったことも、携帯電話会社などのデータで明らかになった。


 県は大型連休中、県境をまたぐ移動の自粛を求めるテレビCMを関西エリアで放送。効果を把握するため、民間事業者の協力を得て人出を分析した。
 
 昨年の大型連休と比べ、JRと京阪の各主要駅の乗車人数(4月29日~5月6日)は平日平均で56~62%減少、土曜・休日平均で82・0~84・3%減少した。有料道路の比叡山ドライブウェイ(大津市)は平日平均で93%減、土曜・休日平均で82%減。伊吹山ドライブウェイ(米原市―岐阜県関ケ原町、土曜休日営業なし)は平日平均で72・9%減だった。
 
 携帯電話会社NTTドコモの推計を基に、県内の立ち入り可能な観光地4カ所の訪問者を調べたところ、黒壁スクエアや八幡堀、道の駅「藤樹の里あどがわ」(高島市)では4月27日~5月6日の午後2時時点の県外からの訪問者は0%だった。わずかに訪問者がいたのは琵琶湖岸のにおの浜(大津市)だけだった。
 
 また、連休中の県外からの訪問者は1日平均3万1300人で、昨年の7万9600人から60%減少した(ヤフー・データソリューション「DS.INSIGHT」に基づく)。5月3日は最大75%減少した。ただ、商業施設が集まるJR草津駅西口や大津京駅付近では日中の一定時間帯に人が集中する傾向が見られたという。
 
 県情報政策課は「自粛を呼び掛けた成果が表れた。引き続き、買い物時は混雑する時間帯を避けるなどの行動をお願いしていきたい」としている。