訪れた客(右)に釜飯を手渡すスタッフ(京都市伏見区中島中道町、炭火海鮮酒家 楽厘)

訪れた客(右)に釜飯を手渡すスタッフ(京都市伏見区中島中道町、炭火海鮮酒家 楽厘)

 新型コロナウイルスの影響が続く中、京都市伏見区中島中道町の居酒屋「炭火海鮮酒家 楽厘(らくりん)」が、釜飯100食分の無料配布を週1回行っている。地域住民らに笑顔や元気を取り戻してもらおうと企画、10日も多くの人が同店の看板メニューを次々と受け取った。

 創業20周年の楽厘によると、コロナの影響で3、4月は売り上げがほぼ半減した。「大打撃だけど、下を向いていても仕方ない。飲食店としては、食べてもらってなんぼ、なんで」と店長の道端和之さん(44)は言う。
 テークアウトを始めるとともに、家計の悪化や感染への不安から来店しづらい人のため、4月下旬から毎週日曜日に釜飯を配ることにした。学生アルバイトにも、不安なく生き生きと働いてほしいとの思いもあった。
 会員制交流サイト(SNS)や近隣へのちらし配布で催しを周知し、事前に整理券を渡すなど密集を避ける工夫も。3回目となるこの日は午後1時から、アジとタコの2種類の釜飯を配り、100食は1時間ほどでなくなった。
 釜飯とともにオードブルなどを買い求めた常連客の会社員男性(44)=同区=は「すごい取り組みでこちらも元気が出るし、店を応援したくなる。帰って家族で食べるのが楽しみです」と笑顔を見せていた。
 17日にも釜飯を無料配布する予定。詳細は店のフェイスブックへ。