厚生労働省が再編・統合の議論が必要と判断した市立福知山市民病院大江分院(福知山市大江町河守)

厚生労働省が再編・統合の議論が必要と判断した市立福知山市民病院大江分院(福知山市大江町河守)

 厚生労働省が「再編・統合の検討が必要」と判断した全国424の公立・公的病院に、府北部では京都府福知山市の市立福知山市民病院大江分院と舞鶴市の舞鶴赤十字病院が含まれた。検討内容が明らかになった先月末、両市では行政や病院の関係者、患者らに不満や戸惑いの声が広がった。

 市立福知山市民病院大江分院は、終末期医療や訪問医療にも対応し、在宅で看病する家族の負担を減らすために患者の一時的な入院措置を取るレスパイト入院も実施。2018年度の外来利用は1万6千人で17年度より1600人減っている。
 市民病院の担当者は「突然で一方的な発表に驚いている」と困惑する。病院側は見解を発表し、「市民病院や他の病院の患者の後方支援施設としての機能を果たしている。医療環境の変化に対応し病床の規模の縮小や機能の分化や連携に取り組んでいく」とする。
 舞鶴赤十字病院は急性期診療に加え、府北部のリハビリ治療拠点でもあり、18年度は外来に8万6千人が受診した。長年通院する渡邉美佐子さん(79)=同市堀=は「家からバス1本で来られるこの病院が頼り」と切実な表情。別の女性(69)は「脳卒中で倒れた夫がリハビリで頻繁に利用しており、遠くの病院に通うのは困難」と訴えた。
 四つの公立・公的病院がある舞鶴市の多々見良三市長は「唐突な発表で、市民が誤解しないか心配」とし、「4病院の分担と連携、集中と選択は、国の方針と一致している。4病院が一つの総合病院のように機能するよう、今後も府と連携していく」と述べた。