滋賀県彦根市は9日、入札不調が続いている市役所本庁舎耐震化工事について、当初計画から約半年ずれ込んで、2021年3月に完工し、同年9月に仮庁舎からの移転が完了するとの見通しを明らかにした。同日の市議会本会議一般質問で担当者が答弁した。

 移転が遅れる見通しについて大久保貴市長は取材に対し「残念な結果で、申し訳ない。建設業界の人手不足は続いているが、与えられた状況で工事を再開できるよう対応したい」と話した。

 また、市は答弁で、次の入札について、9月中旬に一般競争入札を公告、10月下旬に開札するとの日程を明らかにした。

 市によると、3度目の不調に終わった8月7日の入札に比べて予定価格を増額する方針。2月議会で補正した債務負担行為の限度額の範囲内で1~2億円程度増やす。

 工事を巡っては、昨年、市と施工業者間で一部工事を間引きする「裏合意」が発覚。市は、途中までの工費を確定する民事調停を業者との間で今年2月に成立させた後、残工事の入札を続けている。