ユーチューブに投稿する動画を収録する西田参院議員(東京・参院議員会館)

ユーチューブに投稿する動画を収録する西田参院議員(東京・参院議員会館)

 新型コロナウイルス対策で政治への関心が高まる中、京滋選出の国会議員が動画やSNSでの発信を盛んに行っている。テロップ入りの凝った演出や手書きの資料で政策や支援制度を分かりやすく説明。集会や地元への往来自粛で有権者との接触機会が減り、永田町でも、オンライン化を促す「新しい生活様式」への対応が本格化している。


 「こんにちは。参院議員の西田昌司です」。議員会館にある自民党の西田国対委員長代行(京都選挙区)の事務所。西田氏が窓際にセットしたスマートフォンに語りかける。約4分、新型コロナ対策として議論している第2次補正予算案に向けた提言を解説すると、撮り終えた動画を送信。事務所スタッフが編集後、動画投稿サイト「ユーチューブ」で7日に公開した。
 
 西田氏は自民が下野した約10年前から「政治家は自分の意見や政策を発信するべき」との信条で動画投稿を続けてきた。新型コロナを機に頻度を増やし、視聴者の目にとまりやすいよう動画に字幕も付けた。すると視聴回数は月に計約100万回まで伸びたという。外出自粛の影響などで国会議員の活動も制限がかかる中、「遊説を代替する新たな情報発信になり得る。発信力を磨くツールとして活用したい」と意気込む。
 
 無所属の山井和則衆院議員(比例近畿)も「国会の動きに国民の関心が高まっている」と動画発信に取り組む。国の給付金やPCR検査など論点を記した手製のフリップを示し、毎日ツイッターやフェイスブックで語りかける。収録場所は主に議員宿舎の自室。「地元に帰って直接要望を聞き、相談に乗ることができない。せめてインターネットで絆を深めたい」と三脚を立てて自撮りしている。
 
 立憲民主党の福山哲郎幹事長(参院京都選挙区)は連日党の主張を発信し、支援を求めている当事者や有識者とのオンライン対談を中継。同党京都府第5総支部長の山本和嘉子衆院議員も緊急事態宣言が発令された日に動画を始め、党のベテラン議員と共演するなど工夫して政策を訴える。
 
 動画は使わなくとも、SNSのこまめな更新が際立つのは、自民の上野賢一郎衆院議員(滋賀2区)。経済的に大きな打撃を受けている個人や事業主向けの支援策を個々に紹介。「すごく分かりやすい」といった返信が届き、双方向のやりとりで政治活動に反映させている。