玄米を加工した「玄米粉麺」を手にする生産者(大津市坂本6丁目・「茗荷塾ワークショップさかもと」)

玄米を加工した「玄米粉麺」を手にする生産者(大津市坂本6丁目・「茗荷塾ワークショップさかもと」)

 障害者の就労支援施設「茗荷(みょうが)塾ワークショップさかもと」(大津市坂本6丁目)が、玄米から作った半生麺「玄米粉麺」を発売した。全ての工程を通所者が手作業で行っており、就労の場の創出や工賃アップにつながると期待する。

 同施設は知的障害者ら30人が通い、菓子の箱詰めや近江神宮の境内清掃などに従事し、自立訓練も受ける。施設長の薮田僖一さん(74)は2年前に東近江市の別の就労支援施設で生産する米が余っていると聞いた。施設移転が決まり新事業を模索していた時期で、「米を使ったオリジナル商品を作れば、通所者の収入を増やせる」と開発を始めた。

 玄米粉から麺を作ることにしたが、小麦に比べて粉が粗く、当初は麺がすぐに切れてしまった。試作を重ね、昆布に含まれるアルギン酸を混ぜて加熱することでうまくつながることが分かり、今春、商品化にこぎ着けた。

 麺はコシの良さと、もちもちした食感が特徴で、グルテン不使用のため、小麦アレルギーを持つ人でも食べられる。材料の配合や生地作り、袋詰めなどの行程を細分化し、全て入所者が手作業で行う。売り上げ次第では請負の数倍の収入が得られるという。

 硬めにゆでた後に氷水でしめてざるそば風にすると、本来の食感を楽しめるといい、生産に携わる上田与歩さん(37)=同市=は「子どもからお年寄りまでさまざまな人に食べてほしい」とアピールする。

 370円(税抜き)。平和堂坂本店とフレンドマート雄琴駅前店で販売している。問い合わせは同施設077(578)0147。