都市特性評価の調査結果

都市特性評価の調査結果

 民間シンクタンクの森記念財団都市戦略研究所(東京都)は10日、国内の主要72都市を対象に行った都市特性評価の調査結果を公表した。歴史や文化、観光に関する指標で高評価を得た京都市が2年続けて総合1位となった。昨年は上位30都市に入らなかった大津市は平均寿命と健康寿命の長さ、緑化率などで評価が高く、総合28位にランクインした。

 京都市は行楽・観光目的の訪問の多さ、文化・歴史・伝統への接触機会、宿泊施設数などの指標が高く、「文化・交流」で1位になった。大学など研究機関の多さを背景に論文投稿数などの評価も高く、「研究・開発」でも名古屋市を抜いて1位になった。

 昨年の評価が低かった「生活・居住」は33位から28位に、「環境」は52位から44位にそれぞれ順位を上げた。だが、合計特殊出生率(71位)や要支援・要介護高齢者の少なさ(67位)、水辺の充実度(64位)などが分野別順位の低迷につながった。

 大津市は実質公債費比率の低さ(5位)、高等教育修了者の割合(7位)などで評価が高く、「経済・ビジネス」が昨年の34位から19位に上昇。学術・開発研究機関従業者割合(4位)、平均寿命と健康寿命(3位)、都市地域緑化率(2位)も高評価で、「研究・開発」や「生活・居住」、「環境」の各分野でも順位を上げた。一方で、コンビニエンスストアの密度(71位)や物価水準の低さ(65位)などの指標で評価が低かった。

 都市特性評価は、街が持つ魅力や特性を客観的に示すことで今後の都市政策に生かしてもらおうと、政令指定都市と都道府県庁所在地、人口規模が大きい都市を対象に昨年から始めた。計83の個別指標を基に、都市の魅力や強みを「経済・ビジネス」「文化・交流」など6分野で評価した。