近江八幡市役所

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 滋賀県近江八幡市の前市長の冨士谷英正市議らが、新市庁舎建設工事を中止したのは違法で、市に損害を与えたなどとして、小西理市長に約4億円の損害賠償を求める住民訴訟を大津地裁に起こした。冨士谷市議が12日、市議会定例会の一般質問で明らかにした。

 提訴は6日付で、原告は冨士谷市議と市議4人、市民ら計50人。訴状によると、必要性がないのに工事契約を解除し、庁舎の設計業務委託料や既に着工した工事費用など計約4億円の損害を市に与えたなどとしている。

 冨士谷市議らは、同様の内容で、市に小西市長に損害賠償請求するよう求める住民監査請求を行ったが、8月に請求を却下された。

 取材に対し、冨士谷市議は「庁舎建設に関する長年の議論が水泡に帰した責任は重い」と述べた。小西市長は訴状が届いていないとした上で、「選挙による民意に基づいて中止した。違法性はない」として争う姿勢を示した。