滋賀県庁

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 部下だった女性教諭にわいせつな行為をしたとして、滋賀県警捜査1課と草津署は12日、強制わいせつの疑いで、滋賀県草津市立の小学校元校長で団体職員の男(59)=滋賀県湖南市=を逮捕した。捜査関係者によると、元校長は容疑を否認しているという。県教育委員会は今年2月、逮捕容疑の2件を含む5件の行為をこの女性教諭への「セクハラ行為」とし、元校長を停職6カ月の懲戒処分とした。県教委によると、5件の事実関係を認め、同月に依願退職したという。

■情報公開請求でも「校長」の肩書、黒塗り

 小学校元校長は今年2月、今回の被害者へのわいせつ行為で滋賀県教育委員会から停職6カ月の懲戒処分を受けたが、県教委は「被害者が公表を望んでいない」として公表しなかった。京都新聞社が懲戒処分を情報公開請求した際も、氏名や学校名に加え「校長」の肩書も黒塗りにし、処分対象者が教育現場のトップだった事実を伏せた。一方、被害女性は京都新聞社の取材に「非公表は望んでいなかった」と話し、教委側の対応を疑問視する。
 
 昨年11月、女性は草津市教委に被害を相談し、市教委が県教委に報告した。今年2月、市教委は女性に対し、容疑者の懲戒処分について「県教委の判断で処分は非公表になる」と説明したという。
 
 女性は「市教委から公表か非公表かを明確に尋ねられたことは一度もなかった。『公表される覚悟はできている』と伝えたのに」と話す。
 
 取材に対し、県教委は「市教委の報告書には『公表を一切望んでいない』とあった。それを受けて再度、市教委に公表できないか確認したところ、やはり公表を望んでいないとの回答があった。女性の意向を尊重した」としている。一方、草津市教委は「女性から自分が被害者だと特定されるのは困ると聞いていた。女性が『公表をしないでほしい』とまで明言したのかどうか、記録が残っておらず、答えられない」としている。