三十三間堂の通し矢を題材にした「マンガ「天を射る」(ビックコミックスピリッツ7日発売号より・小学館提供)

三十三間堂の通し矢を題材にした「マンガ「天を射る」(ビックコミックスピリッツ7日発売号より・小学館提供)

新成人が弓道の腕を競う現代の「通し矢」(2018年1月14日撮影、京都市東山区・三十三間堂)

新成人が弓道の腕を競う現代の「通し矢」(2018年1月14日撮影、京都市東山区・三十三間堂)

 三十三間堂(京都市東山区)で江戸時代に大衆の人気を集めた弓術競技「通し矢」を題材にした漫画連載「天を射る」が、「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で今月から始まった。テレビドラマ・映画の「SPEC」や「ケイゾク」で知られる人気脚本家西荻弓絵さんが原作を務め、京都を舞台に通し矢で熱戦を繰り広げた若武者たちの青春を描く。

 通し矢は堂の約120メートルの距離を弓で射通し、矢数を競った。江戸時代には、一昼夜により多くの矢を通した者が勝つ「大矢数(おおやかず)」が人気を博し、尾張藩、紀州藩の二大勢力が功名を懸けて争ったとされる。明治以降は衰退したが、現在は新成人たちが弓道の腕を競う新春の風物詩となり、今年も三十三間堂で13日に行われた。

 同作では主人公で尾張藩下級武士の三男、星野勘左衛門が通し矢での「天下惣一」(天下一の新記録達成)を夢見て成長していくストーリー。絵は漫画家飛松良輔さんが迫力あるタッチで描く。

 西荻さんは趣味で弓道を始めたのがきっかけで、江戸期の競技の魅力と大衆の熱狂ぶりを知ったといい、「通し矢は江戸時代のオリンピック。現代スポーツ界の闇にも似た大人の事情に屈しない、青春の輝きを描きたい」と力を込める。第1話は、7日発売号に掲載。