ゴールデンウイーク前、昼休みに近くの公園で遊ぶコレジオ・サンタナの児童ら(愛荘町長野)

ゴールデンウイーク前、昼休みに近くの公園で遊ぶコレジオ・サンタナの児童ら(愛荘町長野)

 滋賀県愛荘町長野のブラジル人学校コレジオ・サンタナが、新型コロナウイルス感染拡大による収入減を補おうと、インターネット経由で資金を募るクラウドファンディング(CF)を立ち上げた。保護者の雇用悪化に伴う生徒減で月謝に頼る運営が難しくなっており、集めたお金を家賃や教員の給料に充てたいという。

 同校は、日系2世の中田ケンコ校長(63)が1998年に設立。無認可の保育施設もあり、現在は1歳から高校生まで約70人が母語のポルトガル語で教育を受ける。個人経営で公的な補助がなく、月謝で大半の運営費を捻出している。
 そのため、町立の小中学校や幼稚園が休校した後もやむなく授業を続けていたが、校内の過密を避けるため、中高生のみ5月末まで自宅学習とした。さらに、工場派遣などの非正規職員が多い保護者の雇い止めや勤務日の間引きが相次ぎ、月謝の滞納が増えている。登校をやめた児童も数人いるという。
 大幅な収入減は避けられず資金不足に陥るとみて、CFを通じて善意の協力を募ることにした。目標額は250万円。家賃や教員の給料、納期を控えるスクールバスの自動車税など5月の支出分に相当する。
 事務局の柳田安代さん(43)は「コロナの影響で母国に帰れなくなった家族もいる。日本になじめない子どもの居場所を守るため、ご協力頂ければうれしい」としている。
 支援額は3千円から。6月28日まで。社会問題対象のCF「グッドモーニング」のサイトで検索できる。