日本新薬(京都市南区)

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 日本新薬は13日、新型コロナウイルス感染症の抗ウイルス薬を開発すると発表した。遺伝子に働きかける核酸医薬品の開発技術を生かし、年内にも候補物質を選定するという。前川重信社長が2020年3月期の決算発表で明らかにした。

 同社は国産初の核酸医薬品の筋ジストロフィー治療薬を開発、3月に国内製造販売が承認された。この技術を応用し、生体内でコロナウイルスの変異しにくい部分を切断し、死滅させるRNA(リボ核酸)を開発する。コロナウイルスによる他の感染症である重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)にも効果を発揮する見込みという。

 別の病気の治療薬2種類も、新型コロナウイルス感染症への効果を調査しているという。前川社長は「パンデミック(世界的大流行)という事態に皆さん困っておられる。われわれの技術を生かし、できるだけ早く提供したい」と話した。