コプシュ麻衣子さん

コプシュ麻衣子さん

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、京都市内の病院で助産師として働いてきたコプシュ麻衣子さん(39)は経験を生かそうと、妊婦やその家族らに出産に必要な知識を教える「パパママ教室」と「マタニティヨガ教室」をオンラインで始めた。「出産は女性にとっても家族にとっても幸せで、楽しいことだと伝えたい」と思いを語る。

 教室はもともと、自身の育休をきっかけに自宅などで開いていたが、新型コロナの影響で中止せざるを得なくなった。病院や自治体が主催するパパママ教室も同様に取りやめとなる中、助産師の友人から「不安や悩みを誰にも話せず、ストレスを感じながら家にこもる妊婦が増えている」という話を聞いた。

 「新型コロナの影響で妊婦が暗い気持ちで過ごしてほしくない」。自分にできることを考える中、思いついたのが、パソコンやスマートフォンで映像を共有できるテレビ会議システムの活用だった。

 オンライン教室では、産前産後の過ごし方についてのアドバイスやケアの方法を講義するほか、マタニティヨガや骨盤ケアを実演している。一度に4人まで参加可能だ。

 オンラインならではの利点もある。大勢の人がいる場所や人に顔を見せることが苦手な人でも、映像を消して参加できる。子育て家庭が少ない地域に暮らしていたり、海外在住だったりして相談相手が周りにいなかった妊婦も、距離を越えてつながり、ママ友を作ることができる。

 「最初は緊張してしまうかもしれないけど、勇気をもってつながってほしい」と妊婦に向けてエールを送る。

 今後の課題は仲間づくり。医師やヨガトレーナーら専門家がオンライン教室の講師として参加してくれれば、妊婦にとって役立つ情報をもっと発信できると考える。

 「私のほかにも、妊婦の力になりたい思っている人たちはいるはず。そんな人たちとつながり、取り組みを広げていきたい」

 こぷしゅ・まいこ 2003年に国立病院機構九州医療センター附属福岡看護助産学校を卒業。11年から京都市内の病院に助産師として勤務。ドイツ人の夫と1歳の娘と暮らす。下京区在住。39歳。教室の予約はホームページ「お産のへや」から。