大津市役所

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 大津市職員が2013年に右翼関係者を伴って市に人事異動の希望を通すよう不当に要求したとされる問題で、越直美市長は13日の市議会で、当時の公文書を廃棄した市の対応に問題はなかったとの認識を改めて示した。

 当該文書を巡っては、学識者らでつくる市情報公開・個人情報保護審査会が「廃棄は遺憾」と答申しており、審査会の意見を受け入れない姿勢を市が明示した形。

 廃棄されたのは、不当要求があったとされる際の一問一答の記録と詳細報告書。審査会は、重要度の高い「10年間の保存」に相当する文書と指摘、「廃棄に合理性は乏しい」と答申していた。

 この日の市議会一般質問で、担当部長は当該文書を「要点をまとめた推敲(すいこう)段階の資料」と説明。規程では保存期間1年の文書に当たるとして「期間が経過したので廃棄した。市として適切に判断しており、問題はない」とした。越市長も「部長が答えた通り」と応じた。

 「廃棄に市長の指示はあったのか」との質問には、「私は全く存じ上げていない」と答弁。審査会答申への見解を問われ、「公文書の管理をしっかりやっていきたい」と述べた。

 この問題では、当該文書の情報公開を求めた請求者が開示範囲が少ないとして、17年9月に市情報公開・個人情報保護審査会に審査を請求した。市は当初、文書の作成を認めていなかったが、後に作成と廃棄を認めた。