コロナウイルス感染拡大の影響で休載となっていたこのコラムを再開させていただくことになった。木曜朝のみなさん、はじめまして、Homecomingsの福富です。

 こんなに長く休んだことがなかったので、締め切りがある日々が恋しくもあり、なにより自分が担当するコーナーがなくなってしまうことがとても寂しかった。僕の好きなものは不要で不急なものばかりなのだ。折り重なる無駄を棚に並べて、僕は生きているのだ。

 連載を始めた2018年から2年間、毎週欠かさず、身の回りで起きたことや映画、音楽、そして京都の街の、本当は秘密にしておきたいぐらい大好きなお店のことなんかを書いてきた。飽きっぽい僕にとってこんなにも長く続いた習慣はそう多くない。ドーナツのようにぽっかりとあいた穴を眺めながら、よし、この間に書きためておくか、と思い立ったものの、結局、ぼんやりとしたまま日々がすぎ、さてなにを書こうかと頭を悩ませる。でもそんな締め切りが今は愛おしくて仕方がないのだ。

 新聞の隅の連載が、小さな明かりとなってゆっくりと広がっていき、いつかまた色鮮やかな紙面が帰ってきてくれるきっかけとなることを願っている。