京都大

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 肥満がなくても高血圧や糖尿病など生活習慣病があると、眠っている時に呼吸が一時的に止まる「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」の割合が高くなることが分かったと、京都大のグループが発表した。肥満がない場合でも生活習慣病があれば、SASに注意する必要があることを示すという。国際科学誌に14日掲載された。

 SASでは日中の過度の眠気が問題になるだけでなく、心血管の病気や生活習慣病との関連が指摘されている。しかし生活習慣病とSASがどのように関係しているか、詳細な研究はあまりない。
 京大医学研究科の陳和夫教授と松本健研究員らは2013~17年、疫学調査を実施している長浜市の34~80歳の男女7713人に対して高血圧や糖尿病など生活習慣病の有無を診断。それに合わせて最低2日以上の睡眠時の呼吸状態をモニターし、1時間15回の呼吸低下が起こる中等症以上のSASと生活習慣病の関連を調べた。
 その結果、肥満がなくても高血圧があると2・3倍、糖尿病では1・5倍だけ中等症以上のSASである頻度は高くなった。また肥満が重なると高血圧は8・2倍、糖尿病は7・8倍に頻度は上昇した。
 陳教授は「この研究だけではSASと生活習慣病のどちらが先に起こったのかという因果関係は分からない。さらに研究を進めていきたい」と話している。