番組小の歴史や価値について話し合うパネリストたち(京都市中京区・京都新聞文化ホール)

番組小の歴史や価値について話し合うパネリストたち(京都市中京区・京都新聞文化ホール)

 今年で創設150年を迎えた京都の番組小学校をテーマにした「読者交流フォーラム」(京都新聞主催)が14日、京都市中京区の京都新聞文化ホールで開かれた。専門家による講演と対談があり、約140人の来場者が、まちづくりの歴史でもある番組小の価値について聞き入った。

 番組小は1869(明治2)年、町衆が資金を出し合い、市中心部に創設した日本初の小学校。市学校歴史博物館顧問の和崎光太郎・浜松学院大短期大学部講師が、番組小の歴史について講演した。町組会所や徴税、警察などの機能も併設し、望火楼(火の見櫓(やぐら))も設置され、「地域のシンボルとしての機能を果たすようになった」と話した。

 大場修・京都府立大教授(日本建築史)は時代とともに変化した校舎の特徴を説明。尚徳小は八坂神社内に、安井小(元清水小)は仁和寺黒書院にと建物が移築され、いまも受け継がれている例を示した。

 対談では、閉校した学校の活用について大場氏が「番組小は一つ一つ特徴があるが、群として残っていることも価値が高い。校舎はまちづくりの歴史。なんとしても残ってほしい」と語った。