桂川の水運と京都の町家の関係について講演する丸山教授(京都府南丹市美山町)

桂川の水運と京都の町家の関係について講演する丸山教授(京都府南丹市美山町)

 京都丹波高原国定公園の歴史や自然について紹介する放送大学の公開講座「森の京都カレッジ」がこのほど、京都府南丹市美山町の同公園ビジターセンターで開かれた。建築史・都市史が専門のびわこ学院大短期大学部の丸山俊明教授が、丹波産の木材を運んだ桂川の水運と、京都の町家や都造営との関わりについて講演した。

 丸山教授は丹波から桂川水系を通じて奈良時代に木材が供給された文書を説明。平安京の造営でも、京都市右京区京北山国地区などの木材がいかだで運ばれたとした。

 豊臣秀吉によるまちの再整備や徳川幕府による建築規制で、ウナギの寝床と呼ばれる京都市内の町家が成立した過程を解説。桂川水運の木材規格は14尺で木材を使うと京間畳が2枚収まる座敷ができあがるといい、丸山教授は「いかだの寸法が京都の町家の基準になった」と説明した。

 同大学京都学習センターと市情報センターなどが2017年度から開催。この日は後期の2回目で約20人が参加した。