介護者のためのカフェを企画した金剛寺住職の中村さん(京都市東山区)

介護者のためのカフェを企画した金剛寺住職の中村さん(京都市東山区)

 寺院として介護者の悩みや苦しさに寄り添える場をつくろうと、京都市東山区五軒町の金剛寺が18日から「介護者の心と身体のやすらぎカフェ」(介護者カフェ)を始める。多くの当事者に落ち着いた空間でゆったりと過ごしてもらおうと、檀家以外にも広く門戸を開く。

 住職の中村徹信さん(60)は2006年、無住職状態だった金剛寺に入った。檀家向けに寺の情報を発信するだけでなく、数年前からは月1回の早朝カフェや地域交流のイベントなどを企画。多くの人が寺を訪れるようになり、次のステップとして社会問題に対して宗教者としてできることがないか模索してきた。

 介護には「愛別離苦(あいべつりく)」(死別の苦しみ)「怨憎会苦(おんぞうえく)」(大切なはずの肉親を憎んでしまう)といった仏教の説く「苦」が多く含まれる。寺院として介護に向き合うことは人々の「苦」に寄り添うことにつながると考え、「介護者カフェ」を始めることにした。

 東山区社協や粟田地域包括支援センター、金剛寺が所属する浄土宗の研究機関「浄土宗総合研究所」など専門機関の協力も得た。介護者が主役となって語り合う場の提供と同時に僧侶として話を聞き、機会があれば仏教的な話もする。

 初回の18日は東京都健康長寿医療センター研究所研究員の岡村毅医師が「認知症ケアの最前線」と題して講演する。午後2~4時半。予約不要で途中の入退場もできる。無料。

 問い合わせは金剛寺075(771)2442。