京都こども文化会館(京都市上京区)

京都こども文化会館(京都市上京区)

 京都府と京都市は14日、「府市協調のシンボル」として共同で管理運営してきた上京区の京都こども文化会館(愛称・エンゼルハウス)を11月末までに閉館すると発表した。建物の老朽化で安全面が確保できなくなったことが主な理由といい、子どもたちの豊かな創造性をはぐくんできた約40年の歴史に幕を下ろす。

 同会館は子どもが文化や芸術に触れたり、発表したりする場として1982年7月に開館した。コンサートや映画の鑑賞会、子ども向けの文化教室などを行ってきた。
 一方、利用者はピーク時の1994年度には約19万8千人に上っていたが、少子化などの影響で2019年度は3分の1の約6万4千人にまで落ち込んでいる。
 建物の老朽化は著しく、地震が起きると倒壊する恐れがあるという。さらに漏電の危険性や空調設備の腐食、屋根の劣化など日頃の修繕だけでは対応できなくなっており、安全面を考慮して閉館を決めた。
 建て替えは約21億円、大規模改修は約10億円かかる見込みで、18年に地元関係者や有識者らでつくる懇談会が「多額の税金をかけ、大規模改修や建て替えをすることに多くの府民、市民の理解を得るのは難しいと言わざるを得ない」と意見していた。
 今後は新規予約を受け付けない。府と市によると、跡地の利用は未定という。