大野雄大選手と母親の早苗さん(2010年10月、京都市右京区)

大野雄大選手と母親の早苗さん(2010年10月、京都市右京区)

 今月で31歳になるエースの「復活」といえる快投だった。プロ野球中日の大野雄大投手が14日、ノーヒットノーランを達成。京都の関係者も喜びに沸き、スランプ時に支え続けた家族、恩師、仲間はわがことのように感慨を込めた。

 京都市伏見区出身の大野は小学4年の時、軟式チームの「修道スポーツ少年団」で野球を始めた。藤森中で本格的に投手となり、高校、大学では大型左腕として活躍した。

 母の早苗さん(58)は、大野のプロ入り後は本拠地の名古屋へ足しげく通った。この日は現地で偉業を見守った。「今季は大好きなお酒とラーメンを断ち相当な覚悟だったようです」と息子の思いを知るだけに喜びもひとしお。マウンドで飛び跳ねて喜ぶ息子に「へんてこな喜び方もあの子らしい。ありがとう、と伝えたい」と語った。

 「うれしくて言葉にならない」と話すのは、佛教大時代に指導した元監督の宍戸光正さん(75)=左京区。快挙を知り、すぐに無料通信アプリLINE(ライン)を使って祝福した。「好調時の大野の直球は誰も打てない。大学時代もそうだった」と振り返る。京都外大西高から佛大まで1学年先輩だった寺本一貴さん(31)=山科区=は大野と毎年顔を合わせており、昨季は悩んだ様子で弱音も口にしたという。「考えすぎて、どつぼにはまっていた。よく乗り越えた」と後輩をたたえた。

 同高で指導した上羽功晃監督(49)は「今年は体の仕上がりが早く、今季に懸ける強い思いを感じていた。さらにステップアップして東京五輪に出てほしい」とさらなる活躍を願った。