宝ホールディングスの本社(京都市下京区)

宝ホールディングスの本社(京都市下京区)

 宝ホールディングス(HD)が14日発表した2020年3月期連結決算は、売上高が前期比1・4%増の2811億円だった。9年連続で過去最高を更新する一方、資材費や物流費の高騰が重荷となり、経常利益は11・4%減の162億円に落ち込んだ。

 人口減や高齢化でアルコールの国内消費量が減り続ける中、主力商品の「焼酎ハイボール」をはじめソフトアルコール飲料が好調を維持。新型コロナウイルス感染症の拡大による飲食店の営業自粛で酒類の外食向け販売は減ったが、外出を控える「巣ごもり需要」を取り込んで補った。
 海外での日本食ブームを追い風に、日本食材卸事業や海外酒類事業も引き続き堅調に推移。だが欧州の食材卸会社の輸入コストが膨らみ、純利益は13・7%減の89億円となった。
 21年3月期は、コロナ禍が20年7月ごろに収束することを前提として業績予想を積算。各国での外出規制の影響で海外販売が激減するとみて、大幅な減益を見込んだ。
 23年3月期に売上高を3千億円以上に伸ばす3年間の中期経営計画も合わせて発表。木村睦社長は「足元は厳しい状況だが、早期に成長軌道に戻していきたい」と述べた。